森が減って生き物の住処がなくなる
人間は、木材や燃料、食料などを、陸地面積の30%(約40億ヘクタール)を占める森の草木、そこに住む動物などの生物から多くを得て暮らしています。しかし近年、森林が急激に失われていることをご存知ですか。
主に過剰な伐採によって、森林は1年間で1300万ヘクタール(東京都の面積にたとえれば59個分)も消失し続けています。
森に住む生物は住処をなくし、地球温暖化による土地の砂漠化や干ばつ、洪水、大気汚染などで土壌の劣化も加速しているため、生態系のバランスが崩れて多くの生物が絶滅しています。観測によると1975年の年間絶滅生物は約1000種。それが現在では、年間4万種、絶滅のスピードは40倍になりました。
数十億年をかけて自然と共に進化してきた生物多様性は、人間の人工増加や生産消費行動によって大きな影響を受け、今まさに破壊や消失の危険に陥っているのです。
生物の多様性を守ることがなぜ重要か
木は住居や衣服、道具や食料となって人間の生活を根本的に支えています。たとえば化粧品にも何万種もの植物が使用されています。私たち人間も生態系の一員であり、生物多様性によって存続してきました。森の自然や生態系を人の生活よって壊すことは、自らの命を危険にさらすことになってしまうのです。
2050年には世界の人口は、現在の70億人から90億人に増加すると予想されています。近い未来に備え、生物多様性と生態系を守り保全するアクションに、国も社会も、個人ひとりひとりも、今すぐに取り組まなければなりません。それがSDGs15のテーマでもあります。
森林保護のために私たちができること
森林の保全や管理は個人では遠いことに感じるかも知れませんが、決してそうではありません。
たとえば、FSC(Forest Stewardship Council)という、国際機関による森林認証制度は、森林の環境保全や地域の経済にも配慮した持続可能な生産方法で作られた木材に与えられるものです。
家具やおもちゃなど、木の製品を買うときはこの認証マークをチェックして選ぶことで、違法伐採された木材を避け、森林の保全活動に貢献することができます。
⚫紙コップ、紙袋などの使い捨てるアイテムの使用量を減らす。
⚫学校や地域でも行われている植樹プロジェクトや森林保全活動に参加する。
⚫森林保全活動、熱帯雨林保護などの活動や団体へできる範囲で寄付をする。
BOTANISTの取り組み
BOTANISTでは、2017年7月から、森林保全団体more treesを支援して、積極的に植林のサポートを続けています。
さらに、2021年よりmore treesと共同で北海道美幌町(びほろちょう)にて森づくりを始めました。
日本は国土の約7割が森林ですが、その約4割は木材生産のための人工林であり、近年は放置林が増えています。都合良く人工林を増やした結果、多様性が失われたのです。
森本来のあるべき姿を目指して。BOTANISTは製品のキー成分でもある白樺をはじめとする、土地に適した樹種の植林を行い、多様性のある森を目指します。
また、2020年以降の販促物については、FSC認証紙などの環境に配慮した紙素材へ置き換えを開始、2030年までにアテンションシール、セット箱、梱包材に使用される全ての紙素材の置き換えを推進します。
そう意識することで、消費のスタイルやもののチョイスを、より持続可能なアクションへと変えていきましょう。