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髪の乾かし方の4ステップ|髪型や髪質に合った乾かし方で健やかな美髪へ

髪を乾かすのが面倒でついつい半乾きのまま寝てしまう、なんていうことはありませんか? 髪の乾かし方は朝の寝ぐせやはねの原因になるだけではなく、頭皮の環境や髪の健やかさにも影響します。髪の乾かし方のコツをつかめば、髪質やスタイリングの悩みが少し軽くなるかもしれません。乾かし方の正しい手順を知って、髪型や髪質、髪の悩みに合ったスタイリングに生かしましょう。

乾かし方で髪の仕上がりは変わる

髪を洗った後のヘアドライは、暑い時期や疲れているときほど面倒に感じるかもしれません。しかし、髪を健やかに美しく保とうと思うなら、洗髪だけでは不十分です。洗った後は、タオルやドライヤーを使って乾かすプロセスが必要です。

髪の毛には、ぬれた状態から乾くときにくせがつきやすい性質があります。髪を乾かさずに就寝した次の日に、寝ぐせやはねが出やすいのはこのためです。

また、ぬれている髪は、外側を覆うキューティクルが開いて無防備な状態になっています。このときにタオルでごしごしとこすったり、ドライヤーの熱を必要以上に加えたりすると、髪には大きな負担がかかります。キューティクルが傷つき、はがれ落ちてしまえば、髪は次第に潤いやハリ、ツヤを失うことになるのです。

髪を上手に乾かせると、頭皮を良い状態に保ちやすくなります。頭皮がぬれたままでいると、湿気を好む雑菌が繁殖し、においやかゆみ、フケの発生につながることもあるからです。

健やかな髪と頭皮を保ち、毎朝のスタイリングを楽にするには、髪を洗った後はぬれたまま放置しないこと。そして、過度な摩擦や熱を加えないように、上手に乾かすことがカギとなります。

髪の乾かし方の4ステップ

まずは、基本的な髪の乾かし方を押さえましょう。最初のステップは、タオルドライから始まります。

STEP01

タオルドライで半乾きの状態に

洗髪後、まずはタオルで髪や頭皮の水分をふき取ります。先述のとおり、ぬれた髪はとてもデリケートな状態なので、ドライヤーで過度な熱を加えるのはなるべく避けたいところです。水滴が落ちないくらいまでタオルで水分を取り除き、ドライヤーの時間を短縮しましょう。

タオルドライは、髪に過度な摩擦を与えないためにもごしごしとこすらず、手早く終わらせるのがポイントです。吸水性のよいタオルを使って、はじめは頭皮や根元の水分を取り、耳の後ろや襟足もふいていきます。最後は、毛先をやさしくタオルで包み込みながら、ふき取りましょう。

タオルドライの方法は、以下の記事で詳しく紹介しています。

STEP02

ドライヤーの前にアウトバストリートメントを塗布

髪がぬれた状態では、約60度の熱で内部のたんぱく質が変性を起こします。熱の影響をできるだけ軽減するために、ドライヤーの前に使用するアウトバストリートメントには、保湿成分に加え、熱から髪を保護する成分が入っているものもあります。タオルドライ後はアウトバストリートメントを活用して、ドライヤーの熱から髪を守ってくださいね。

アウトバストリートメントを使用するときのポイントは、毛先や指通りがよくない部分を中心に塗布することです。また、塗布前にタオルでしっかりと水分を取り除いておくと、アウトバストリートメントが髪になじみやすくなります。

アウトバストリートメントの選び方や使い方は、以下の記事で詳しく解説しています。

STEP03

ドライヤーの温風を根元から当てていく

熱によるダメージを減らすためにも、ドライヤーは髪から20センチくらい離して当てましょう。このときドライヤーを少し振るようにしたり、いろいろな方向から当てたりすると、髪が部分的に熱くなるのを防げます。

手早く乾かすポイントは、乾きにくい根元からドライヤーを当てることです。傷みやすい毛先は根元の後にさっと乾かします。風が当たりにくい耳の周りなどは、髪を持ち上げて風を送りましょう。

くせが出やすい前髪は、ぬれているうちに両サイドからドライヤーを当てて整えると、きれいに仕上がります。

STEP04

仕上げに冷風を当てる

全体的に8割程度乾いたら、最後に冷風を当てます。髪を冷やすとキューティクルが引き締まり、つやが出て、ヘアスタイルも維持しやすくなるからです。髪から余分な熱を逃がし、熱によるダメージを低減する意味もあります。

髪をいたわり、きれいに仕上げるためにも、最後は忘れずにドライヤーの冷風機能を活用してくださいね。

こんな乾かし方は要注意!

思わぬことが髪や頭皮に負担をかけ、コンディションを低下させていることもあります。ここで普段の乾かし方をチェックしてみましょう。

タオルドライが不十分

タオルできちんと吸水せず、髪に水分が多く残ったままドライヤーをかけるのは避けましょう。温風を当てる時間が長くなるので髪に負担がかかり、アウトバストリートメントもなじみにくくなります。タオルドライで髪を半乾きの状態にしてから、ドライヤーをかける習慣を身につけましょう。

アウトバストリートメントのつけすぎ

アウトバストリートメントをつけすぎると、トップ(頭頂部)のボリュームが落ち着きすぎたり、べたついたりすることもあります。製品ごとの適量を守って、ダメージを受けている部分や毛先を中心に塗布してくださいね。

同じ部分だけにドライヤーを当てる

温風が集中して当たると髪が部分的に高温となり、熱ダメージを受ける原因になります。乾かし方の工夫で、熱による負担を軽減できます。ドライヤーを揺らしながらいろいろな方向から風を当てたり、ドライヤーを長時間当てないようにしたり、たまに冷風を使ったりするのも良い方法です。

髪型や髪質に合わせた乾かし方のポイント

基本の乾かし方を身につけたら、あとは髪型や髪質、髪の悩みに合わせたアレンジを少し加えるだけで、仕上がりが変わってきます。それぞれの乾かし方のポイントを、毎日のスタイリングに取り入れてみてくださいね。

ショートヘア

トップのボリュームが出るように乾かしていきましょう。分け目をつけず、左右前後、いろいろな方向からドライヤーを当てていくのがコツです。根元が寝てしまうと毛先がはねやすくなるので、根元を立ち上げるイメージで風を送ります。襟足は寝かせるように乾かすと、全体のシルエットが整って見えるでしょう。

ロングヘア

ロングヘアは熱ダメージを抑えるためにも、できるだけ効率よく乾かすことが大切です。まずは襟足や耳の周りなどの乾きにくい部分にドライヤーを当てていきます。全体的にある程度乾いてきたら、トップから風を当てて髪を落ち着かせるようにすると、まとまり感を出しやすくなります。

パサパサでまとまりがない髪に

オーバードライ(乾かしすぎ)に気をつけながら、ぬれて傷みやすい状態の髪を早めに乾かし、ダメージを防ぐことがポイントです。毛先に負担をかけないように、ドライヤーで根元から手早く乾かしていきましょう。髪が高温になるのを避けるため、ときどき冷風に切り替えて乾かすのもおすすめです。

ボリュームが欲しいときに

トップのボリュームが少なくなりがちな猫っ毛やぺたんとなる髪は、根元が立つように下から風を当てて乾かしていきます。トップの根元に左右両方からそれぞれドライヤーの風を当て、髪が立ち上がるようにしましょう。

髪のボリュームが欲しいときのヘアケア方法は、以下の記事も参考にしてくださいね。

くせ毛でうねりやパサつきがあるときに

熱による刺激が強すぎると、パサつきやうねりの原因になります。そこでドライヤーの前には、熱ダメージを和らげるアウトバストリートメントを使用するのがおすすめです。乾かすときは、上からドライヤーの風を送り、少し引っ張るようにして髪を伸ばしてみてくださいね。

くせ毛のケア方法については、以下の記事で詳しく解説しています。

サラサラヘアにしたいときは

ドライヤーで乾かす前に、まずは髪の毛の絡まりを手ぐしなどでほぐしておきます。ドライヤーの温風を当て、乾ききる前にブローを始めるのがポイントです。弱温風のドライヤーでブラシを使いながら髪の流れを整え、最後は冷風で仕上げます。

サラサラの髪を目指すヘアケアのポイントは、以下の記事で紹介しています。

乾かし方のコツをつかんでスタイリング上手に

髪をきちんと乾かせるようになると、毎日のヘアケアが楽になるだけではなく、髪や頭皮も健やかな状態に保ちやすくなります。丁寧にヘアドライをするのは少し時間がかかりますが、慣れてしまえば簡単です。基本はシンプルで、過度な熱や摩擦などの刺激を与えずに、洗髪後はきちんと髪を乾かすだけ。あとは、自分の髪型や髪質、髪の悩みに合わせてアレンジしていきましょう。乾かし方のコツをつかんで、美しくツヤのある髪で過ごしたいですね。