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くせ毛の種類と特徴
2018年に全国理美容製造者協会が行った「サロンユーザー調査」によると、「自分の髪で気にしていること」(10~60代)の2位に「くせ毛」がランクインしています。
この結果からも、くせ毛の扱いに困っている人が多いことがわかりますね。
ただし、くせ毛といっても、人によってタイプが違います。自分のくせ毛の特徴を知ると、お手入れの仕方もわかりやすくなりますよ。
くせ毛の主なタイプ4つ
くせ毛には大きく4つのタイプがあり、それぞれ性質は異なります。
あなたに当てはまるくせ毛のタイプはどれでしょうか。
1. 捻転毛(ねんてんもう)
髪にねじれのあるタイプのくせ毛です。乾燥や切れ毛が起こりやすく、お手入れをしにくい傾向にあります。2. 波状毛(はじょうもう)
波のようにうねるくせ毛です。短い波から長い波までさまざまで、ふくらみやすい特徴があります。
くせ毛のなかではお手入れが比較的しやすく、日本人のくせ毛の多くはこのタイプといわれています。
3. 連珠毛(れんじゅもう)
毛の表面がデコボコしていて、数珠の形状と似ています。切れ毛になりやすいのが特徴です。
4. 縮毛(しゅくもう)
強く細かく縮れており、お手入れが難しい場合もあります。日本人には少ないタイプです。
くせ毛の原因は
くせ毛が起こる原因ははっきりと解明されていない部分もありますが、髪に影響を与えやすいとされる、体内からの「内的な要因」と、環境などによる「外的な要因」の両方が考えられます。
それぞれの原因を見てみましょう。
内的な要因
遺伝による先天性のくせ毛以外では、ストレスや更年期などの影響によるホルモンバランスの乱れが、くせ毛を引き起こすことがあります。また、髪の大部分を構成するコルテックス(毛皮質)に成分の偏りが出ることや、皮膚のたるみによる毛穴の形状変化も関係があるといわれています。
外的な要因
皮脂の詰まりによる毛穴のゆがみや、ドライヤー・ヘアアイロンの熱、ヘアカラーやパーマもくせ毛の原因になることがあります。また、紫外線による髪の傷みがくせ毛の原因になることも考えられます。 大まかな原因をつかんで、くせ毛のお手入れに役立てていきたいですね。
くせ毛をおだやかにするヘアケアのポイント
くせ毛はスタイリングにも手間がかかりますが、少しでも髪を良い状態に保ちたいものです。
毎日のように使用するシャンプー、トリートメントを選ぶときと、ドライヤーを使うときのくせ毛ケアのポイントを紹介しましょう。
シャンプーとトリートメント選びのヒント
くせ毛のケアで迷いがちなのが、シャンプーとトリートメント選びかもしれません。髪質によって合うシャンプーは異なりますが、保湿性が高く、できるだけ低刺激性の製品を選ぶことが基本です。
くせ毛にやさしいシャンプーの種類
シャンプー選びでは、髪にやさしいタイプがおすすめです。一般に、髪への負担を考慮すると、弱酸性のアミノ酸系やベタイン系などが適しているといわれています。
くせ毛ケア向けのトリートメントは成分で選んで
トリートメント選びでは、成分もチェックしましょう。指通りをスムーズにするジメチコン、ハリやコシを与える加水分解ケラチン(羊毛)、保湿成分などを含んでいるものなど、求める髪に近づく働きがあるものを選んでみましょう。縮毛のように、ややくせが強い髪には、シャンプーやトリートメントだけのお手入れでは満足できないこともあるかもしれません。合うものが見つからない場合は、美容師に相談するとよいでしょう。
ドライヤーを使った乾かし方
くせ毛ケアでは、ドライヤーによる髪への刺激をできるだけ防ぐことが大切です。それでも、ぬれた髪は乾いているときよりもダメージを受けやすいので、洗髪後は早めに乾かしたほうがよいでしょう。ドライヤーの前に
ドライヤーを当てる前のひと工夫で、ヘアケアができます。タオルドライ後の髪に、ヘアオイルやヘアミルクなどのアウトバスアイテムを塗布するのです。アウトバスのヘアケアアイテムには、ドライヤーによる熱ダメージを和らげ、髪に潤いやまとまりを与える働きがあります。アウトバストリートメントについては、「アウトバストリートメントの選び方&使い方!特別な保湿ヘアケアをより手軽に」をご参照ください。
乾かし方のポイント
ドライヤーを使うときは、髪から20cmぐらい離すのがポイントです。髪の主成分であるタンパク質は、熱に弱い性質があるからです。髪を乾かすときは、まず髪の根元から始め、次に毛先に向けて熱風を当てていきます。最後に髪全体に冷風を当てることで、開いたキューティクルが引き締まり、ツヤのある仕上がりになります。
ドライヤーを離して使っていても、何度も熱風が当たるうちに髪はダメージを受けやすくなるため、できるだけ手早く、効率よく乾かしましょう。
くせ毛を目立たなくするお手入れ
日々のお手入れにも、ちょっとした工夫をしてみましょう。お手入れが大変だなと感じたときや、印象を変えたいと思ったら、思い切ってヘアスタイルを変えてしまう方法もあります。くせ毛のスタイリングに役立つコツや注意点を紹介しましょう。ヘアアイロンは温度に気をつけて
くせ毛をまっすぐにするためにヘアアイロンを用いるときは、150度前後以下の温度に設定して、長い時間使わないようにすることが基本です。乾いた状態の髪は、180度前後の熱で内部のタンパク質が変質するといわれています。キューティクルのはがれも起こると、変質した内部のタンパク質が流れ出て、髪の水分を保持する力が失われてしまいます。パサつきやうねりを生む原因になるため、ヘアアイロン前にアウトバスケアアイテムを活用して、熱による刺激から髪を守りましょう。
前髪のスタイリングはぬれた状態でスタート
前髪は、一方向からだけでなく、左右からドライヤーをかけることで髪のくせが出にくくなります。最後に冷風を当てることで、キューティクルが閉じて外部からの影響を受けにくくなるため、スタイリングをキープする力が高まります。また、髪の根元を中心にヘアアイロンをかけることで、よりまっすぐな仕上がりになります。
髪全体の仕上げには
くせ毛による髪のパサつきや広がりが気になるときには、ヘアオイルやヘアバームを使ってみましょう。ヘアオイルは髪に潤いやツヤを与え、ヘアバームは髪が外にふくらむのを抑えます。ヘアオイルとヘアバームを混ぜて使用すると、ウェット感を出せますよ。くせ毛を生かしたショートヘアやボブスタイルでは、ヘアワックスを髪にもみ込み、毛束感や毛先の動きを出して「ぬけ感」を楽しむのもおすすめです。
スタイリングの注意点
スタイリングで気をつけたいのが、基本となるブラッシングです。くせ毛で絡まりやすくなった髪をくしやブラシでとかす際には、無理に引っ張ったり、力を入れすぎたりしないことが大切です。過度な摩擦がかかると、髪にダメージを与えることもあります。また、ヘアワックスやヘアオイルなどのスタイリング剤をつけすぎると、べたつきにつながることもあるので、その製品の適量を使うように心がけましょう。
縮毛矯正をする、髪型をショートやボブにしてみる
どうしてもお手入れがうまくいかないときには、くせ毛を生かしたショートやボブのヘアスタイルにすることも考えてみましょう。髪型を変えることで、お手入れが楽になることもあります。縮毛タイプのように強いくせが出やすい人や、できるだけロングヘアを保ちたい人は、縮毛矯正をする方法もあります。ただし、縮毛矯正も、パーマと同じように髪にダメージを与える可能性があるため、普段のお手入れの見直しは必要です。
雨や湿気が多い日に髪が広がってしまうときは
雨の日や湿気が多い日は、くせ毛が目立ってしまうのがイヤ……そんな人も多いかもしれません。実は、ダメージを受けている髪ほど、湿度の高い日には広がる傾向にあるのです。湿気による髪の広がりを抑えるには、髪のダメージを補修して、内部の水分量を整えることが大切です。普段のヘアケアとして、髪への負担に配慮したシャンプー・トリートメント選びや紫外線対策などを試してみてくださいね。 雨の日のスタイリングに関しては、「髪の毛が広がる!梅雨どきの湿気で広がる髪をまとめる3つの方法」もご参照ください。
髪をいたわる生活習慣
くせ毛のヘアケアを丁寧に行うのはもちろんですが、髪のコンディションを整えたいなら、生活習慣も見直すことが大切です。頭皮のケアやストレス対策をして、健康な髪をキープしましょう。
ホットタオルと頭皮マッサージで頭皮ケア
頭皮は髪の土台となる畑のようなもの。頭皮を良い状態に保つと、髪の健康につながります。そこでおすすめしたいのが、頭皮マッサージです。頭皮をほぐすことで、髪に必要な栄養が行き渡りやすくなりますよ。マッサージの前にホットタオルで首を温めると、頭皮への血流がよくなります。心地良くほぐす、頭皮のマッサージタイムを設けてみましょう。ホットタオルのつくり方
ホットタオルのつくり方は2通りあります。たたんだタオルを40~50度のお湯に浸して手で絞る方法と、ぬらしたタオルをラップで包み、500~600ワットの電子レンジで約20秒加熱する方法です。ただし、熱々のホットタオルをすぐに首に当ててはいけません。熱々の場合は、タオルを少し広げて熱を冷まし、適温にしてから使いましょう。やけどには十分に注意して使用してくださいね。頭皮マッサージの方法
頭皮マッサージは、側頭部や後頭部などの周囲からほぐしはじめて、頭頂部に向かって進めるのがポイントです。まず、左右の耳の上に両手を広げて指を軽く置き、指の腹を使って頭頂部に向かって軽くもみほぐしていきます。次に、後頭部から頭頂部に向かってもんでいきます。くるくると小さな円を描きながら、頭皮をゆっくりと動かすようなイメージで行ってみてください。
リラックスタイムを生活に取り入れる
ストレスや疲れがたまっているときは、自律神経も乱れがちです。自律神経には活動をつかさどる交感神経と、リラックスを促す副交感神経のふたつがあります。ストレスがあると交感神経が優位になりやすいため、リラックスタイムを設けて副交感神経の機能を高め、自律神経のバランスをとりましょう。自律神経が安定すると、血流やホルモンバランスが整いやすくなるとされており、結果として、髪にも良い影響が与えられるでしょう。 おすすめなのは、バスタイムを利用したリラクゼーションです。38~40度ぐらいのお湯にゆっくり浸ることでリラックスしやすい状態になります。お風呂から上がって就寝までの時間は、ゆったりした時間を過ごすことで睡眠の質向上につながります。
くせ毛にヘルシーなヘアケアを
髪質や悩みに応じたヘアケアで、まとまりにくいくせ毛を潤いのある髪へ導きましょう。BOTANISTのラインアップを紹介します。硬めの髪質の人に
「BOTANIST PREMIUM」は、潤いと軽やかさの両方を実現できるヘアケアシリーズです。補修成分に加え、4種類の和成分や、さまざまな植物由来成分を配合しています。硬めの髪に適したベロアモイストタイプは、しっとり感とまとまりに加え、しなやかさやツヤも与えます。詳細はこちらをご覧ください
やわらかめの髪質の人に
BOTANIST のプレミアムラインには、やわらかめのヘアに向いた、シルキースムースタイプもあります。しっとりとしていながらも、軽やかでなめらかな仕上がりになります。詳細はこちらをご覧ください
ダメージケアには
BOTANISTスタンダードラインのシャンプー、トリートメント、ダメージケアは、枝毛・切れ毛を防ぎたい人、スムーズな指通りを求める人におすすめです。髪を健やかに保つ補修成分をはじめ、潤いを与える和成分が配合され、潤いとツヤのあるスムーズな指通りをもたらします。詳細はこちらをご覧ください
アウトバスでのケアに
お風呂上がりや日々のお手入れにも、アウトバスアイテムを取り入れて髪を守りましょう。 ドライヤーやヘアアイロンの前には、アウトバストリートメントとして「ボタニカルヘアオイル」や「ボタニカルヘアミルク」を。ボタニカルヘアオイルは髪質によって選べる3タイプがそろっており、ボタニカルヘアミルクにはモイストとスムースの2種類があります。「ボタニカルヘアバーム」は、髪の広がりを抑えて、ツヤを与えます。ボタニカルバターミルク(R)ベースで、ハンドクリームとしても使用できます。 朝のねぐせ直しや、気になるにおい・紫外線による乾燥対策なら、オイルinウォーター処方の「ボタニカルヘアウォーターN」でさっとヘアケアを。アウトバスアイテムを手軽に取り入れたい人におすすめです。
BOTANISTのアウトバスケアはこちらをご覧ください