髪がサラサラにならない原因とは
サラサラの髪に近づけるには、髪を健康に保つことが大切です。まずは、サラサラにならない原因を詳しく見てみましょう。
外側が原因で起こる髪の悩み
髪の毛の表面にある組織が、「キューティクル」です。キューティクルには髪内部を保護する役目があり、うろこのような構造で、髪の成分が流出しないように外側から覆っています。キューティクルは、水分やヘアケア成分などの通り道となる役割も担います。
ダメージを受けてキューティクルが開いたり、はがれたりしたままになると、ツヤのないパサパサな質感や指通りの悪さ、絡まりやまとまりにくさを感じるようになります。
髪にダメージを与える原因には、以下のようなものがあります。
ドライヤーやヘアアイロンなどの熱
ドライヤーやヘアアイロンによる熱は、髪の主成分であるタンパク質を変性させるため、髪が固くなりやすくなります。こうした熱によるダメージが続くと、切れ毛やパサつきなどにつながります。紫外線・エアコンや外気による乾燥
紫外線による髪の日焼けや、エアコンや外気にあたり続けて髪が乾燥したときもダメージを受けやすく、パサつき、ちぢれの原因となります。パーマやカラーによる薬剤ダメージ
パーマやカラーを繰り返すことによって髪がダメージを受け、切れ毛、枝毛、パサつきを引き起こします。内側が原因で起こる髪の悩み
髪は3つの層に分かれています(3層構造)。表面組織の「キューティクル」、その内側にある「コルテックス」、中心部分の「メデュラ」です。コルテックスは髪の大部分を占めていて、水分を保持する重要な働きをします。この部分のタンパク質や油分、水分量、メラニン色素などが、髪の太さや硬さ、しなやかさや色に影響します。キューティクルが開いて内部の成分が流出すると、空洞が多くなり乾いたスカスカの状態になってしまうのです。
スカスカの状態になると、髪にコシや弾力がなくなる、ごわつく、うねりが生じる、スタイリングが決まらない、スタイリングが崩れやすいなどの状態になります。
髪の内側がダメージを受ける原因には以下のようなものがあります。
内側の水分や栄養不足
キューティクルが開いたりはがれたりすると、内側の水分や栄養が流れやすくなります。するとゴワついたり、コシがなくなったり、髪が細くなったりします。生活習慣によるもの
睡眠不足やストレス、偏った食事なども、髪に影響します。髪が細くなったり、うねりがでたりすることにつながるでしょう。サラサラ髪に導くおうちケアのポイント
「サラサラな髪になりたい」をかなえるには、いまあるダメージを補修しながら、できるだけダメージを与えない、毎日のヘアケアの積み重ねが大事です。まずは、日々のシャンプーとトリートメントを正しく実行することが基本です。アウトバスケアや、髪の乾かし方のコツもしっかり押さえておきましょう。
自分に合ったシャンプーを選ぶ
ダメージを防ぎながらすこやかで美しい髪に導くには、自分に合ったシャンプーを選ぶことがとても大切です。シャンプーは、洗浄成分によって高級アルコール系、弱アルカリ性の石けん系、髪と同じ弱酸性のアミノ酸系に分けられます。
高級アルコール系には石油系界面活性剤が含まれており、洗浄力が強く泡立ちが良いのが特徴です。安価で、市販シャンプーではもっともポピュラーなタイプといえます。髪のぱさつきやきしみを防ぐため、シリコンが配合されているものがほとんどです。石けん系は、自然由来の界面活性剤を使用しているため、髪や頭皮への刺激が少なく、環境にも優しいのがメリットです。髪とは逆の弱アルカリ性で洗浄力は高く、すっきり洗えますが、必要な皮脂まで取り去ってしまうおそれもあります。ダメージヘアや頭皮の乾燥などの悩みがない人向きといえます。
アミノ酸系は、髪と同じ弱酸性で、髪や頭皮に優しく洗浄力は控えめです。一般的に洗髪回数が増え、ダメージケアのニーズが高まるなかで登場した製品でもあり、髪や頭皮を保湿する天然成分が配合されている、ノンシリコンでサラサラな軽い感触に洗い上げられるといった特長があります。
さらにクオリティの高いシャンプーでは、タウリン系、ベタイン系といった、低刺激でなめらかに洗える洗浄成分を採用しているものがあります。 こうした高機能なシャンプーは価格も高めですが、ヘアケアの質を上げたい人にはおすすめです。シャンプーを変えただけで、その日から髪のコンディションが違う、と感じられるかも知れません。
シャンプーの正しいやり方
シャンプー選びと同時に、正しい洗い方の手順も覚えておきましょう。まず髪が乾いた状態のときに、ブラッシングをすることから始めます。毛先から根元に向かって徐々にブラッシングし、頭頂部は頭皮にブラシの先を当てるようにして行います。髪についたほこりや汚れを軽く落としておくと、シャンプー時の指通りが良くなります。
髪をぬらした後は、予洗いをします。ぬるめのお湯を、頭皮をしっかりぬらすようにかけます。2分程度の時間をかけ、頭皮を軽くマッサージするつもりで汚れを落とします。予洗いをすることでシャンプーの泡立ちも良くなりますよ。
予洗いが済んだら、いよいよシャンプーを使用します。お湯の温度の目安は40度程度で、爪(つめ)を立てず、頭皮を優しくマッサージするように洗い上げましょう。ポイントは、髪をこすり合わせず、頭皮をきれいにするつもりで洗うこと。また、しっかり泡立てることで、汚れが浮きやすくなります。すすぎは2〜3分間かけて、しっかりと洗い流しましょう。すすぎ残しはかゆみやフケなどにつながります。
アウトバスのケアアイテムを使う
サラサラの髪を保つには、アウトバスのヘアケアもおすすめです。たとえば、洗い流さないタイプのトリートメントを取り入れるのもよいでしょう。トリートメントに含まれる成分で、髪に栄養が与えられ、整いやすい髪になります。
トリートメントを使用する最適なタイミングはタオルドライの後、つまりドライヤーを使う前です。ドライヤーを使う前に塗布することで、ドライヤーの熱から髪を守ることにもつながります。
アウトバスのケアについては、「アウトバストリートメントの選び方&使い方!特別な保湿ヘアケアをより手軽に」もご参照ください
ドライヤーで手早く乾かす
ぬれた状態の髪は、キューティクルが開いているため、乾いているときよりもダメージを受けやすくなります。シャンプー後は早めにドライヤーで髪を乾かしましょう。ただし、ドライヤーを当てすぎると、先にもお伝えしたように熱ダメージを受けてしまいます。
できるだけ手早く乾かすために取り入れたいのが、ドライヤー前のタオルドライです。髪をタオルで包むようにして、軽く水気を取っておきましょう。このときも、髪をこすり合わせないように注意します。キューティクルが開いているときに、タオルでごしごしと髪をこするような拭き方は、髪へダメージを与えかねません。タオルで髪を優しく挟むようにしながら丁寧に水分を取っていきます。タオルは織り目の細かい、柔らかくループがふんわりしたものを使うとよいでしょう。タオルドライ後にドライヤーをかけることで、髪に熱風があたる時間を短縮できます。
強温風モードで根元から、最後は冷風でしめて
ドライヤーを使うときは、まず強めの温風で、根元から毛先にかけて乾かします。一ヵ所に長く当てすぎないように、少しずつ動かしながらかけましょう。8割がた乾いてスタイリングするときは、弱温風モードが適しています。最後に1分程度、冷風を当てて髪全体を引き締めるのもよいでしょう。髪に残った熱を逃すことでオーバードライ(乾きすぎ)を防ぎ、つややかに、まとまりよく仕上がります。ヘアオイル・ヘアマスクでスペシャルケアを
ヘアオイルは髪に栄養を与えながら、髪の表面を油分でコーティングし、ツヤを与えます。パサつきやちぢれなどが気になるときは、髪の内側はスカスカな状態になっています。髪に栄養を与えるタイプのヘアオイルで、内側から整えてあげましょう。
ヘアオイルは、直接髪につけるとベタつきの原因になります。まず手のひらに出してから使いましょう。手のひらから指全体までオイルを広げ、髪の内側から手ぐしで、全体にそっともみ込みます。つけすぎに注意してくださいね。髪の量やボリュームに合わせて、適量を使用しましょう。
ヘアマスクは、トリートメントよりも美容成分や保湿成分が多く配合されているものがほとんどです。ヘアオイルと同様に、つけすぎには注意しましょう。一度に多量を塗布するのでなく、週1~2回を目安に少量を継続して使用しましょう。
BOTANISTは、植物成分を取り入れ、科学との最適なバランスを追求したヘアケアシリーズです。髪の悩みに寄り添いながら、健康な髪づくりをサポートします。