髪のうねりの原因とは?種類や特徴、簡単にできる対策を紹介 | ボタニカルライフスタイルマガジン - BOTANIST Journal

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髪のうねりの原因とは?種類や特徴、簡単にできる対策を紹介

美容に関するWebサイトや雑誌には、さまざまな髪の毛の悩みについて相談が寄せられています。そのなかでも、「髪の毛のうねり」は相談が多いテーマのひとつ。今回は、知っているようで知らない「髪の毛のうねり」について詳しく紹介します。知識を深めて、しなやかでまとまりやすい髪質へ導くケアを取り入れましょう。

髪の毛のうねりの種類と特徴

一見同じように見えますが、髪の毛のうねりは形状によって大きく4つの種類に分けられます。あなたの髪の毛のうねりは、どの種類にあたるでしょうか? ここからは、髪の毛のうねりの種類別に、それぞれの特徴を説明しましょう。

波状毛

髪の毛を長く伸ばすと波状(ウエーブ状)にうねっていくタイプは、波状毛と呼ばれます。小さいウエーブから大きなウエーブまで、うねりの大きさはさまざまです。髪の毛の表面はツルツルしていることが多く、波状の程度や大きさによって見た目のイメージが異なります。湿度が高い日に、朝の身支度でセットした髪型がすぐに崩れてしまう人は、波状毛の可能性が高いでしょう。

捻転毛

ところどころでねじれている捻転(ねんてん)毛は、波状毛のようにウエーブがかかっているわけではなく、直毛のように見えることもあります。髪の毛の表面はツルツルしていることが多く、太さに均一感がなくてバラバラなのが特徴です。縮毛矯正が難しいといわれています。

連珠毛(連球毛)

1本の髪の毛のなかで、細い部分や太い部分が連続しているのが連珠(れんじゅ)毛です。連球毛と呼ばれることもあります。髪の表面がゴワゴワしている印象を受け、長く伸びずに途中で切れてしまうことが多いです。捻転毛と同様に、縮毛矯正が難しいといわれています。

縮毛

くせがとても強く、チリチリと縮れて見える縮毛は、髪の毛が硬い人に多く、アフリカ系の人種によく見られる髪質です。波状毛と連珠毛の性質をあわせ持っており、髪の表面はツルツル感もゴワゴワ感もあるのが特徴です。縮毛矯正で、ストレートヘアに近づけることができます。

髪の毛がうねる原因とは?

自分の髪の毛のうねりがどの種類かわかったら、次に原因についても理解を深めましょう。髪の毛がうねる原因は、先天性のものから後天性のものまで数多くあります。そのなかでも、多くの人に該当しそうな原因を3つ説明します。

遺伝による髪の毛のうねり

髪質は、両親から受け継いだ遺伝により決まる可能性が高いといわれています。髪は大きく分けて「キューティクル(毛小皮)」「コルテックス(毛皮質)」「メデュラ(毛ずい質)」という3層で構成されます。真っすぐな髪の毛も、うねる髪の毛も、髪の構造は基本的に同じです。髪の毛の形状は、生えてからではなく、生まれながらの毛根部分の形によっても決まります。皮膚の内部で髪の毛をつくる毛根部分が曲がっていれば、生えてくる髪の毛も曲がり、うねって伸びるのです。
髪の毛のうねりの原因である、毛根部分の形を改善することは現在の技術では難しいといわれています。頭皮から出ている髪の毛の内部組織(SS結合)ならば変化させることができますが、薬剤を使用したパーマやストレートパーマ、縮毛矯正といった、美容師による専門的な施術が必要です。
ただし、髪の形状は「一生変わらない」とは限らず、年齢を重ねることで変化する場合もあります。

エイジングによる髪の毛のうねり

髪の毛の3層構造のなかで大部分を占める「コルテックス」という層には、親水性タンパク質(水分を含みやすい性質)と疎水性タンパク質(水分を含みにくい性質)が存在しています。
年齢を重ねるとともに、疎水性タンパク質が増加します。すると、2種類のタンパク質のバランスが崩れて、水分を含んで膨張する部分としない部分が不均等になり、うねりが生じやすくなるのです。また、加齢とともに、生えてくる髪の毛に含まれる脂質が減少して傷みやすくなります。白髪を頻繁に染めていると髪に負担がかかり、乾燥した部分と水分を蓄えた部分のバランスが崩れて、うねりが目立つこともあるのです。
頭皮の弾力が低下して毛穴の形がゆがんでしまうのも、髪の毛がうねる原因のひとつといわれています。

頭皮の毛穴詰まりによる髪の毛のうねり

毛穴に余分な皮脂や汚れなどがたまり、真っすぐな髪の毛が生えるのを邪魔して、くせ毛のようにうねった髪質になることもあります。この場合は、毛穴が詰まらないように、シャンプー剤やスタイリング剤などをしっかり洗い流すように心がければ、髪の毛のうねりが軽減するでしょう。
なお、偏った食生活やストレスなどの影響で髪の毛がうねるという説もあるので、普段の生活習慣や食生活にも十分な意識が必要です。

髪の毛のうねりをケアする3つの方法

親から受け継いだ髪の毛の形状を根本から変化させたり、年齢を重ねた髪の毛のうねりを簡単に真っすぐにしたりするのは困難です。でも、毎日のヘアケアやインナーケアをちょっと工夫するだけで、健やかな髪質を維持してスタイリングをしやすくできます。簡単に継続できる3つの対策を紹介しましょう。

シャンプー剤やヘアトリートメント剤を変えてみる

髪の毛は、親水性タンパク質と疎水性タンパク質のバランスが崩れるとうねりが生じます。偏って分布した親水性タンパク質が水分を引き寄せて、その部分だけ膨張して髪の毛がよじれるからです。 親水性タンパク質と疎水性タンパク質の膨張率の差を広げる余分な水分が髪の内部に侵入しないように、保湿成分や油性成分をバランスよく補うヘアトリートメント剤でキューティクルを保護しましょう。また、毛穴に詰まった汚れは髪の毛がうねる原因のひとつなので、頭皮に負担をかけずにしっかり洗浄できるシャンプー剤を選ぶのもおすすめです。

スタイリングのやり方を変えてみる

髪の毛の根元から毛先に向かって乾かしながらスタイリングをする動きは、真っすぐな髪の毛と基本的に同じです。髪の毛がうねる人はそれに加えて、ブラシで髪にテンション(引っ張る力)をかけながら乾かすと、はねやうねりを出さずにスタイリングができます。 ここでひとつ、髪の毛が完全に乾く直前に試してほしい裏技を紹介しましょう。髪の毛を真っすぐにした状態でドライヤーの温風を当て、冷風に切り替えるか、自然な状態でしばらく放置して髪に残った熱を冷まします。ボリュームダウンして、髪型がまとまりやすくなりますよ。 健やかな髪の毛を維持する乾かし方については、こちらで詳しく解説しています。

生活習慣を変えてみる

偏った食生活や睡眠不足、ストレスの蓄積を改善するように意識して、健康な体を維持することが髪の毛にも大切です。健康的な生活習慣を続けるために、難しいことは何ひとつ必要ありません。「よく食べて、よく寝て、よく動く」という、とてもシンプルなことだけです。
食生活で髪の毛に影響する栄養素が不足すると、うねりを引き起こす乾燥を招きやすくなります。ダイエットのために無理な食事制限をしていませんか? 好き嫌いは多くないですか? 健やかな髪の毛を育むには、食事から成長に必要な栄養素をバランスよく摂取しましょう。タンパク質や亜鉛、ビタミンを含む食品を積極的に選ぶといいですね。
健やかな髪の毛の成長をサポートする栄養素については、こちらで詳しく解説しています。

日々のお手入れで、うねる髪の毛をもっとまとまりやすく

今回は、毎日のライフスタイルで継続しやすい対策を3つ紹介しました。どれも簡単に実行できるので、髪の毛のうねりが気になる方は、まずは1か月を目標にチャレンジしてみてはいかがでしょうか? くせ毛のケアについて、もっと詳しく知りたい場合はこちらをご覧ください。