クレンジングはなぜ必要?
クレンジングは、メイクを落とすためだけに行うものと思っていませんか。クレンジングの目的は、洗顔だけでは洗い流しきれない油分の多い汚れを落とすこと。顔には、汗やほこり、古い角質だけではなく、メイク汚れや皮脂などの油分を含む汚れも付着しています。油分が多い汚れにもアプローチするのが、洗顔とは異なるクレンジングならではの特徴です。メイクをしていなくてもクレンジングするべき?
メイクをしていなければクレンジングの必要がないかというと、そうではありません。一般的な洗顔料では、油分を多く含む角栓や毛穴の汚れまで十分に落としきれないからです。角栓や黒ずみといった毛穴の汚れが目立ってきたときには、クレンジングを活用してみましょう。どう違うの?主なクレンジングの種類とその特徴
クレンジングにはさまざまな種類があり、成分や形状、テクスチャーなどが異なります。主な種類とそれぞれの特徴を知って、肌の悩みやコンディション、使用シーンに合わせてクレンジングを選んでくださいね。
クレンジングオイル
オイル(油性成分)を主成分とし、界面活性剤の力とともに油分を含む汚れを洗い流すのが、クレンジングオイルです。洗浄力は強く、メイクや皮脂汚れなどに素早くなじんで落とせるのが利点です。毛穴の黒ずみがとても目立っているときや、濃いメイクを落とすときに適しています。クレンジングバーム
クレンジングバームは、オイル(油性成分)を固めてつくられており、洗浄力は強めです。クレンジングオイルに比べて粘性があり、顔につけると体温で融解して肌になじみ、なめらかな質感になります。保湿成分を多く含むタイプなら、乾燥が気になるときにも使いやすいですよ。クレンジングクリーム
洗浄力のある油性成分と、保湿効果のある水性成分をバランスよく含むのがクレンジングクリームです。クリームを顔になじませるうちに油分の汚れと混ざり、肌表面についた汚れを浮かせて落とします。テクスチャーは弾力があって濃厚なものが多く、なめらかな肌触りのため、洗顔時の摩擦を軽減してくれます。保湿成分を含んでいるため、洗い上がりはしっとりとした感触です。乾燥肌や敏感肌をはじめ、比較的どの肌にも適しているといえるでしょう。クレンジングジェル
クレンジングジェルには、大きく分けて水系と油系の2種類があります。 油系クレンジングジェルは油性成分が多く、洗浄力はやや高め。保湿効果のある水性成分を含んでおり、乾燥から守ります。ぷるぷるとした弾性のある質感で、肌への摩擦を軽減できます。とろりとした粘性があり、塗布しやすいのも特徴です。肌への摩擦を軽減しながらもしっかり洗浄したいときにおすすめです。水系クレンジングジェルは、油分を含む汚れと水をなじませて落とす界面活性剤を多く配合しています。油性成分が少ないので、洗浄力は弱めです。オイル(油性成分)がまったく含まれない、オイルフリータイプもあります。すっきりとした洗い心地が持ち味です。
クレンジングミルク
油性成分の配合が少なく、保湿効果のある水性成分は多めなのがクレンジングミルクです。洗浄力は控えめで、さらりとした使い心地です。肌への負担が少なく、しっとりと洗い上げることができます。乾燥が気になる肌や、薄めのメイクを落とすときにおすすめです。水クレンジング
化粧水のようなテクスチャーで、コットンに一度含ませてから肌へ塗布する水クレンジングタイプは、水で洗い流すことなく、油分汚れを落とせます。水分が多いので、油性成分を含んだ接着剤が使用されるまつ毛エクステンションを長持ちさせたいときにもおすすめです。部分的なメイク落としにも使えるメリットがある一方で、コットンが肌に触れるため、摩擦が起きやすいのが難点です。ふき取りクレンジングシート
クレンジング剤がしみ込んだシートでメイクや汚れをふき取るタイプのクレンジングです。洗顔は不要で、コットンを用意する必要もありません。使い勝手はよいものの、水クレンジングと同様、シートでふき取る際に摩擦がかかりやすいので、毎日の使用には不向きといわれています。使われているクレンジング剤は、油性成分を主とするものや保湿成分が多く配合されたものなど、さまざまです。ゆっくり洗顔できないときの携帯用として使うほか、疲れているときにさっとメイク落としをしたいときに適しています。ダブル洗顔不要クレンジング
ダブル洗顔とは、クレンジングでメイク汚れを落とした後、洗顔料を使って再度洗顔を行うことです。クレンジング後のぬるつきや落としきれなかった汚れなどを洗い流すために行います。しっかり汚れを落とせる一方で、やや手間に感じることがあるかもしれません。最近では、クレンジングと洗顔を同時に行う、ダブル洗顔不要タイプのクレンジング剤が多く見られるようになりました。何度も洗顔することによって感じる乾燥や、敏感肌のために洗顔の回数を減らしたい人におすすめです。肌悩みのタイプ別クレンジングの選び方
たくさんの種類から自分の肌に合ったクレンジングを選ぶのは、意外と難しいもの。そんなときは、自分の肌悩みや肌タイプから探していくと、フィットするものを見つけやすくなります。脂性肌、乾燥肌、混合肌の肌タイプ別、また敏感肌の人向けに、クレンジングの選び方をお伝えしましょう。
脂性肌:オイルタイプがおすすめ
水分と皮脂の両方が多い脂性肌タイプは、余分な皮脂を分泌しやすく、べたつきやテカリ、開き毛穴が目立つといった悩みが出やすいものです。余分な皮脂やべたつきが気になるときには、洗浄力の高い油性成分を多く含んだクレンジングオイルやクレンジングバーム、油系のクレンジングジェルがおすすめです。ただし、必要な皮脂まで落としすぎて、肌の潤いが失われてしまうことがあります。できるだけ保湿成分の入ったクレンジングを選ぶとよいでしょう。
乾燥肌:クリームタイプがおすすめ
水分も皮脂も不足した状態にある乾燥肌タイプは、肌のつっぱり感やかさつきが気になりがちです。十分に保湿ができておらず、肌の潤いが不足しています。乾燥肌タイプがクレンジングを選ぶときは、メイク汚れを落とすだけではなく、肌の潤いを保つことを重視するのがポイントです。保湿成分をたっぷりと含むタイプや、洗浄力が控えめで、必要な皮脂を落としすぎないクレンジングが適しています。おすすめは、なめらかなテクスチャーでしっとりと洗い上げるクレンジングクリーム。ダブル洗顔不要のクレンジングで洗顔の回数を少なくしたり、水性成分を含むクレンジングミルクを選択したりするのもよいでしょう。
混合肌:クレンジングジェルがおすすめ
皮脂が過剰に分泌しているのに、潤いが不足している状態にある混合肌タイプは、部位によって水分や皮脂量に差があります。Tゾーンにべたつきやテカリがあるのに、口元や目元、ほおはかさつきやすいといった悩みが出やすいものです。混合肌タイプは、洗浄力が強すぎるクレンジングを使うと、必要以上に皮脂が洗い流されてしまい、潤い不足が続いてしまうかもしれません。そのため、適度な洗浄力と保湿力をあわせ持つクレンジングを選ぶとよいでしょう。保湿成分を含むクレンジングジェルや、クレンジングクリームもおすすめです。それでもつっぱり感や乾燥が気になるようなら、クレンジングミルクを試してみてください。
敏感肌: ダブル洗顔不要タイプやクリームタイプがおすすめ
敏感肌の人は、外的な刺激から肌を守る角質層のバリア機能が低下し、肌荒れやかゆみなどのトラブルが起こりやすい状態にあります。1年を通して敏感肌に悩まされる場合もあれば、季節の変わり目やストレスなどの影響で、一時的に肌トラブルが起こりやすい状態になっている場合もあります。敏感肌のお手入れのカギは、肌への刺激や負担をなるべく軽くすることです。ほどよい洗浄力と保湿力があり、洗うときの摩擦を軽減する、クッション性のあるテクスチャーを備えたクレンジングクリームが適しています。なかでも、刺激を与えやすいアルコール成分を含まないタイプや、ダブル洗顔不要タイプがおすすめです。
肌に合わせたクレンジングで自分らしい美しさへ
素肌の美しさを引き出すためにも、自分の肌悩みに合ったクレンジングを使うことが大切です。肌の状態は日々移り変わります。そのときの状態に合わせていくつかの種類を使い分けるのもよいでしょう。大切なのは、クレンジングを使って油分を含む汚れをしっかり落としながら、必要な潤いを守ること。クレンジングの特徴を知って、自分の肌に合うクレンジングを選べるようになりましょう。BOTANISTのクレンジングは全3種類あり、肌の悩みや状態に合わせて選べます。心地よさを感じるクレンジングに出会ってみてください。