残暑を乗り切る、フルーツ×スパイスシロップの作り方&活用レシピ | ボタニカルライフスタイルマガジン - BOTANIST Journal

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残暑を乗り切る、フルーツ×スパイスシロップの作り方&活用レシピ

夏バテ防止や美容のために、毎日摂りたいフルーツ。そのまま食べても良いですが、この夏はシロップにして楽しみませんか? スパイスやハーブを加えれば、もっと美味しくヘルシーに。そんなシロップ作りと、簡単アレンジレシピをご紹介します。

日焼けした肌のケアに最適「美肌へ導くキウイシロップ」

果物の栄養と美味しさが凝縮されたフルーツシロップは、常備しておくと何かと便利なもの。炭酸や紅茶、牛乳、焼酎などで割って飲んだり、ヨーグルトにかけて食べたり、料理のポイントに使ったりと、さまざまな楽しみ方ができます。 今回はスパイスやハーブを加えることで、より一層豊かな風味と、夏に気になる美容や健康効果が期待できるフルーツシロップ3種類をご紹介します。

まずは、「キウイとブラックペッパー、ローズマリーのシロップ」です。 キウイは、肌のダメージを回復して美白へと導く、ビタミンCがたっぷり詰まったフルーツ。夏の日焼けした肌には強い味方です。 また、ローズマリーも抗酸化作用などがあり、肌荒れに働きかけるといわれています。 そして、こうした栄養の吸収を促進してくれるのが、ブラックペッパーに含まれる有効成分ピペリン。ピペリンには代謝を高めて冷え性を改善する効果も期待でき、冷房などで冷えたからだをじんわりと温めてくれます。

材料(2リットル瓶使用)

  • キウイ      800g
  • 氷砂糖      700g
  • ローズマリー   2枝
  • ブラックペッパー 10粒
  • きび砂糖     100g
  • 米酢       30cc

作り方

① 皮をむいて適当な大きさに切ったキウイと氷砂糖を、瓶に交互に入れる。

② 洗って水気を拭き取ったローズマリーとブラックペッパー、きび砂糖、傷み防止の米酢を入れる。

③ 瓶の蓋を閉めて、日が当たらず、湿度が低い場所で、1週間ほど置けば出来上がり。

※完成したシロップを保存する場合、フルーツなどを残したままにしておくと雑味が出るので、ザルでこして取り出しましょう。取り出したフルーツは、水に浸し、ハーブ(もしくは薄くスライスしたキュウリ)を入れることで、フレーバーウォーターとして楽しめます。
※完成したシロップは、冷蔵庫で半年程度保存できます。その間、雑菌が付いたスプーンなどでかき混ぜないように注意してください。

シロップの活用レシピ
「キウイシロップを使ったドレッシング、サーモンとディルのサラダ」

サーモンには、強力な抗酸化力を持ち、美肌効果が期待できるアスタキサンチンという成分が豊富に含まれています。キウイの力と相まって、ますます美肌へと導いてくれるはずです。

材料(1皿分)

  • 生食用サーモン柵  150g
  • 塩         小さじ1/2
  • キウイシロップ   大さじ1.5
  • 米酢        大さじ2
  • オリーブオイル   大さじ2
  • 塩         適量
  • ディル       適量

作り方

① サーモンに塩(小さじ1/2)を振り、30分程冷蔵庫に入れた後、出た水分を拭き取る(臭みが取れて、旨みが出ます)。

② サーモンを好みの薄さに切る。

③ キウイシロップ、米酢、オリーブオイル、塩(適量)を混ぜて、ドレッシングを作る。

④ ドレッシングをかけて、お好みで見た目の彩りと臭み消しになるディルを添えたら出来上がり。

夏バテのからだに沁みる「さっぱりオレンジシロップ」

続いては、「オレンジとジンジャー、カルダモンのシロップ」です。 オレンジは、抗酸化力が強いビタミン成分が豊富なフルーツ。夏の肌ダメージを修復し、美肌効果やアンチエイジング効果が期待できます。また、柑橘のさっぱりとした香りと味わいは、食欲増進効果も。暑さで食が進まない時の栄養補給にぴったりです。 さらに、清涼感のあるカルダモンをプラス。カルダモンの成分は消化を助けるともいわれ、夏バテ気味で弱った胃の働きを整えてくれる効果も期待できます。 一方、生姜はピリッとした刺激で風味にアクセントを与えると共に、冷房などで冷えたからだをやさしく温めてくれます。

材料(2リットル瓶使用)

  • オレンジ  800g
  • 生姜    40g
  • 氷砂糖   700g
  • カルダモン 6粒
  • きび砂糖  100g
  • 米酢    30cc

作り方

① 皮をむいて適当な大きさに切ったオレンジと、皮をむかずに薄切りにした生姜、氷砂糖を、瓶に交互に入れる。

② ハサミなどで割ったカルダモンときび砂糖、傷み防止の米酢を入れる。

③ 瓶の蓋を閉めて、日が当たらず、湿度が低い場所で、1週間ほど置けば出来上がり。

※完成したシロップを保存する場合、フルーツなどを残したままにしておくと雑味が出るので、ザルでこして取り出しましょう。取り出したフルーツは、水に浸し、ハーブ(もしくは薄くスライスしたキュウリ)を入れることで、フレーバーウォーターとして楽しめます。
※完成したシロップは、冷蔵庫で半年程度保存できます。その間、雑菌が付いたスプーンなどでかき混ぜないように注意してください。

シロップの活用レシピ
「オレンジシロップと赤ワインを使った自家製カクテル」

赤ワインには何種類ものポリフェノールが含まれ、強力な抗酸化作用を発揮します。オレンジの力と相まって、ますます美肌やアンチエイジング効果が期待できるはずです。

材料(1皿分)

  • 氷        適量
  • オレンジシロップ 30cc
  • 水        90cc
  • 赤ワイン     90cc ※ぶどうジュースでも可

作り方

① 氷をたっぷり入れたグラスにオレンジシロップと水を注ぎ、勢いよくかき混ぜる。

② 上からゆっくりと赤ワインを注ぎ、美しいグラデーションになれば出来上がり。

腸内環境を整え肌も艶めく「ブルーベリーシロップ」

最後は、「ブルーベリーとクローブのシロップ」です。
ブルーベリーは、ポリフェノールの一種であるアントシアニンをはじめ、抗酸化成分が多く含まれているフルーツ。美肌やアンチエイジング効果が期待できます。また、食物繊維も豊富で、お通じを促す役目も期待できます。
さらに、整腸作用の強いクローブをプラス。一方クローブは、冷房などで冷えたからだを温めるともいわれています。

材料(2リットル瓶使用)

  • ブルーベリー 800g
  • 氷砂糖    700g
  • クローブ   8本
  • きび砂糖   100g
  • 米酢     30cc

作り方

① よく水洗いしたブルーベリーと氷砂糖を、瓶に交互に入れる。

② クローブときび砂糖、傷み防止の米酢を入れる。

③ 瓶の蓋を閉めて、日が当たらず、湿度が低い場所で、1週間ほど置けば出来上がり。

※完成したシロップを保存する場合、フルーツなどを残したままにしておくと雑味が出るので、ザルでこして取り出しましょう。取り出したフルーツは、水に浸し、ハーブ(もしくは薄くスライスしたキュウリ)を入れることで、フレーバーウォーターとして楽しめます。
※完成したシロップは、冷蔵庫で半年程度保存できます。その間、雑菌が付いたスプーンなどでかき混ぜないように注意してください。

シロップの活用レシピ
「ブルーベリーシロップを使ったレアチーズケーキ」

チーズとヨーグルトには、腸の調子を整える乳酸菌が豊富に含まれています。ブルーベリーの力と相まって、ますますお通じの促進と美肌効果が期待できるはずです。

材料(1皿分)

  • クリームチーズ    200g
  • きび砂糖       60g
  • プレーンヨーグルト  400g
  • 粉ゼラチン      10g
  • 水          大さじ2
  • ブルーベリーシロップ 大さじ1.5
  • ミント        適量

作り方

① 電子レンジで軽く温めて溶かしたクリームチーズに、きび砂糖とプレーンヨーグルトを混ぜる。

② 粉ゼラチンと水を合わせ、電子レンジで軽く温めてふやかしたものを、①に加える。この時、一旦ゼラチンが入ったカップに少量の①を入れ、しっかりと溶かした後、①が入っているボウル全体に混ぜ合わせるのが、ダマにならないコツ。

③ 粗熱が取れたらカップに注ぎ、冷蔵庫に入れて約2時間、冷やし固める。

④ ブルーベリーシロップをかけて、お好みでミントを添えたら出来上がり。

いかがでしたか? 今年の夏は、簡単に作れて、美味しくヘルシー。さまざまな用途に活用できるフルーツシロップを、とことん楽しんでみてください。

PROFILE

レシピ開発、撮影協力:「SPICEUP」オーナー RYOKO

HERB, SPICE, and SEASONS”をコンセプトに、大阪・豊中市にて料理教室や店舗・企業のメニュー開発、フードスタイリング、ケータリング事業などを行う「SPICEUP」を主宰。ハーブやスパイスを取り入れ、季節感や旬を楽しめる料理を提案する。