BOTANIST Journal 植物と共に生きる。

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LIFESTYLE 21

気軽にできる、心潤う。ハーブティーを楽しむ1日。

植物の恵みをダイレクトに吸収できるハーブティーは、体と心を整える強い味方。今回は忙しい毎日に取り入れたい、手軽に楽しめるオリジナルハーブティーレシピを、朝・昼・夜のシーン別にご紹介します。1日の中で少し手を止め、ハーブティーを淹れる時間を持つことで身も心もリフレッシュされる、穏やかなボタニカルライフスタイルを送ってみませんか。

心身を和らげるハーブの力


ヨーロッパでは古くから薬として活用されていたハーブ。さまざまな天然の有効成分を含んだハーブを摂り続けることで、緩やかに体質改善の効果があるとされてきました。

そんなハーブの力を気軽に取り入れられるのが、乾燥させたハーブをブレンドし、煮出して作るハーブティー。豊かな香りに心安らぎ、飲めばさまざまな自然由来の成分が体に染み渡って不調が整っていくように感じられます。

忙しい毎日、ゆっくりとお茶を淹れる時間や心の余裕がないという方も多いでしょう。しかし、そんな方にこそおすすめしたいもの。なんだかすっきりしない時、仕事で煮詰まった時、疲れが溜まった時、一息ついてリフレッシュするお供に、ハーブティーはうってつけなのです。

そこでBOTANISTから、シーン別に時短&簡単にできるオリジナルレシピをご提案。忙しない1日の中でほんの少し手を止めて、自分でブレンドするところからハーブティーを楽しんでみましょう。

すっきり目覚める朝の一杯。


朝に飲みたいのは、体を優しく目覚めさせ、これから始まる1日のやる気とエネルギーを与えてくれる一杯。ルイボス×ローズマリーのハーブティーです。


材料(約2杯分)

  • ルイボス(茶葉)                 小さじ2
  • ローズマリー(ハーブティー用、ドライ)       小さじ1
  • 熱湯                       400ml

<作り方>
1. ティーポットにルイボスとローズマリーを入れて熱湯を注ぎ、3分蒸らす。
2. 茶こしでこしながらカップに注ぐ。

ビタミンやミネラルを豊富に含み、飲みやすい口当たりのルイボスティに、ピリリと刺激を与えるローズマリーをブレンド。ローズマリーは脳に働きかけて記憶力や集中力を高める効果が期待できるといわれ、頭をシャキッと目覚めさせてくれます。

朝に用意するのが大変なら、あらかじめルイボスとローズマリーをブレンドして、1回分ずつお茶パックなどに小分けしてストックしておくのがおすすめです。

事前に準備できなかった日は、市販のルイボスティにローズマリーを添えるだけでもOK。フレッシュなローズマリーの香りで、すっきりと頭が冴えるでしょう。

リフレッシュできる昼の一杯。


昼に飲みたいのは、仕事のストレスを和らげ、リラックス&リフレッシュできる一杯。ジャーマンカモミール×レモングラスのハーブティーです。


材料(約2杯分)

  • ジャーマンカモミール(ハーブティー用、ドライ)          小さじ2
  • レモングラス(ハーブティー用、ドライ。カットタイプ)       小さじ1
  • 熱湯                              400ml

<作り方>
1. ティーポットにジャーマンカモミールとレモングラスを入れて熱湯を注ぎ、5分蒸らす。
2. 茶こしでこしながらカップに注ぐ。

気分を落ち着かせ、イライラや精神的ストレスを緩和してくれるといわれるジャーマンカモミール。そこへ爽やかな香りのレモングラスをブレンドすることで、すっきりとリフレッシュが叶うでしょう。レモングラスは、ストレスからくる消化不良にも効果が期待できるといわれています。

こちらはミルクティにするのもおすすめ。ミルクと一緒にジャーマンカモミールとレモングラスを鍋に入れて(ジャーマンカモミールのみでも可)沸騰寸前まで温め、蓋をして5分ほど蒸らせば出来上がりです。

余ったジャーマンカモミールとレモングラスは、目の細かいネットやお茶パックを使って、お風呂や足湯に入れて楽しむのも素敵。煮出してから入れるとより効果的です。

また、ジャーマンカモミールは焼き菓子と相性抜群。パンケーキやクッキー、パウンドケーキを焼く際に細かくして加えてみましょう。

ゆったり落ち着く夜の一杯。


夜に飲みたいのは、気持ちを穏やかに落ち着け、ゆっくりと眠りに誘う一杯。ラベンダー×ブルーマロウのハーブティーです。


材料(約2杯分)

  • ラベンダー(ハーブティー用、ドライ)        小さじ2
  • ブルーマロウ(ハーブティー用、ドライ)       10~12輪
  • 熱湯                       400ml

<作り方>
1. ティーポットにラベンダーを入れて熱湯を注ぎ、5分蒸らす。
2. カップにブルーマロウを5~6輪ずつ分けて入れ、1を茶こしでこしながら注ぐ。

気持ちが落ち着きリラックスできるとされるラベンダーは、安眠効果が期待できるハーブの代表格。ブルーマロウは粘液質のため寝ている間の喉を潤し、乾燥から守ってくれます。また、美しい夜を思わせるブルーの色がなんとも儚く、視覚からも心を癒してくれるでしょう。

レモンスライスを浮かべれば、ブルーからピンクに色が変化する楽しみも。また、ミルクを注いでミルクティにするのもおすすめです。

はじめようハーブティーのある暮らし。


その時々の気分や体調、シーンに合わせて、手軽に楽しめるハーブティー。自分でブレンドするのは難しそうと感じていた方も、今回ご紹介した時短&簡単レシピなら、気軽に挑戦できるのではないでしょうか。

ハーブティー用のドライハーブは、大型のショッピングモール内にあるハーブ専門店や、通販サイトなどで購入可能です。量が多くて余ってしまいそうな時は、ご紹介したハーブティー以外の活用法を試して、楽しみを広げましょう。

香り、色、味わいのすべてに植物の恵みが溶け出し、その力を心と体いっぱいに取り込めるハーブティー。ぜひ日々の生活に取り入れて、手軽に素敵なボタニカルライフスタイルの一歩を踏み出してみてください。

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ハーブティーの持ち歩きにもぴったりなボトルは要チェックです。

PROFILE

♯レシピ開発 若井 めぐみ

ハーブ料理家。国内のホテル、レストラン勤務を経て渡仏。ハーブやスパイスを多用したパティスリーで修業後、帰国して洋菓子店、カフェなどで働き独立。カフェ、レストランのメニュー開発のほか、雑誌、メディアなど多方面で活動。ハーブをテーマとした料理教室「ヴェール エクラタン」主宰。