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気になる髪質を扱いやすくする方法とは?

髪型が思いどおりに決まって、一日中、気分が良かった経験はありませんか? ヘアスタイルは気持ちを左右するもの。「くせ毛だから」「髪が硬いから」と、髪質の悩みであこがれのヘアスタイルをあきらめてしまうのはもったいないことです。今回は、自分の髪質を知り、扱いやすい髪を目指すヘアケアのポイントをお届けします。

髪質の違いは何で決まるの?髪質は変わるの?

髪質は、硬さや形状によって、硬毛(剛毛)、軟毛(猫っ毛)、直毛、くせ毛の4種類に大きく分けられます。では、どのような要因で髪質の違いが出てしまうのでしょうか。多くの人が気になっている「髪質は変えられるのか?」という疑問についても詳しく解説します。

髪の硬さによる髪質の違い(硬毛/軟毛)

髪の硬さは、コルテックス(毛皮質)の量で決まります。コルテックスとは、タンパク質と水分で構成された髪の85~90%を占める部分です。髪が太いほどコルテックスの量が多く、少ないほど細くなると考えられています。また、コルテックスのタンパク質がしっかり結合していると、曲げたり引っ張ったりする力に対して抵抗が強くなるため、太い髪のほうが細い髪に比べてコシがあります。そのため、一般的に、太い髪は硬く、細い髪は軟らかいとされています。

髪の形状による髪質の違い(直毛/くせ毛)

生まれつきの毛根の形状によって、直毛かくせ毛かが決まります。「キューティクル(毛小皮)」「コルテックス(毛皮質)」「メデュラ(毛ずい質)」の3層から成る髪の構造は、基本的に直毛もくせ毛も同じです。しかし、毛根の形状が曲がっていると、無理な負荷がかかって髪の形状がゆがみ、「くせ毛」となって頭皮の外に押し出されます。うねりがない直毛が生える毛根は、頭皮に棒をさしているようにまっすぐな形をしているのが特徴です。

髪質改善はできるのか?

髪の硬さや形状は、先天的(遺伝的)な影響を受けることも多く、その場合、髪質そのものを変えることは困難です。一時的に髪の質感を変えるのであれば、薬剤を用いて髪内部の結合をほどき再び結びつける施術を美容室で受けて、あこがれの髪型に近づける方法があります。 一方、シャンプー剤やスタイリング剤のすすぎ残し、普段の生活習慣などが影響して髪質が変わる場合があります。そうした後天的な要因によって、毛穴の形や髪内部のタンパク質のバランスが崩れて変化した髪質は、丁寧なヘアケアと生活習慣の見直しで髪が扱いやすくなる可能性が高まります。

髪質の種類を見分けて、あなたの髪に合ったヘアケアを始めましょう

理想的な髪質を目指すためには、まず、自分の髪質を知ることが大切です。以下のそれぞれの特徴から、一番多くあてはまるものが「あなたの髪質」です。自分のタイプがわかったら、髪質にあったおすすめのヘアケア方法もチェックしてみましょう。

硬毛(剛毛)の特徴

  • 髪にツヤがある
  • 髪にハリやコシがある
  • 手触りがゴワゴワする
  • 髪が広がりやすい
  • 髪の束を指に巻くと反発してほどける

硬毛(剛毛)に必要なヘアケア・スタイリングと注意点

キューティクルに厚みがあるため、カラーは染まりづらくパーマはかかりづらい髪質です。しかし、ダメージを受けにくいのが硬毛の強み。柔らかな質感を保つには、髪をゴワゴワさせてしまうおそれのある、洗浄力の強いシャンプー剤は避けたほうがよいでしょう。髪をまとめやすくするために、油性成分を補うトリートメント剤を積極的に使うのもおすすめです。 スタイリングは、ハードワックスやジェルなどを用いて髪が広がらないようにタイトに仕上げましょう。キューティクルが傷んでしまうと髪が絡み合ってまとまりにくくなるので、ドライヤーの熱を髪に当てる時間は短めにしてくださいね。

軟毛(猫っ毛)の特徴

  • 地毛の色が明るい
  • 髪が乾燥しやすい
  • 髪がペタンとなりやすい
  • 枝毛や切れ毛が気になる
  • 髪の束を指に巻いてもほどけない

軟毛(猫っ毛)に必要なヘアケア・スタイリングと注意点

キューティクルが薄いため、薬剤や物理的な刺激でダメージを受けやすい特徴があります。カラーやパーマなどの施術を受ける前は、しっかりヘアケアをしておきましょう。シャンプー剤を選ぶなら髪にハリやコシを与えるノンシリコンタイプを、トリートメント剤は軽い仕上がりのタイプがおすすめです。 油性成分が少ないヘアワックスでスタイリングをすれば、ふんわり柔らかな髪の魅力を引き出せます。きれいにセットしたヘアスタイルを長くキープするなら、ハードタイプのスタイリング剤を選ぶとよいでしょう。アップスタイルを上手に崩すと、ニュアンスのある素敵な雰囲気に決まるのが軟毛の良いところです。

直毛の特徴

  • セットした髪型が夕方前に戻ってしまう
  • ゴムやピンから髪が逃げてしまう
  • 髪の指通りがなめらか
  • 髪がまとまりやすい
  • ボリューム感がなく、髪が重く見える

直毛に必要なヘアケア・スタイリングと注意点

ふんわりセットしても、時間の経過とともに元に戻ってつぶれてしまうのが直毛の悩みの種。そんなときは、ボリュームアップシャンプーを活用するのがおすすめです。髪にハリやコシを与えて、ボリューム感のある髪型に整えやすくなります。 また、髪の構造がきれいに整っている直毛は、パーマの薬剤が反応しにくいといわれています。頻繁にパーマをかけ直すと髪が傷みやすくなるため、直毛を生かしたカットでスタイリングするのもよいですね。髪が重くなりやすい直毛には、油性成分を薄くコーティングできるヘアオイルが、アウトバストリートメントやスタイリングに適しています。

くせ毛の特徴

  • 髪が波打っている
  • 湿度が多い日は髪がうねる
  • 髪がまとまりにくい
  • 髪にツヤがない
  • 1本の髪に太い部分と細い部分がある

くせ毛に必要なヘアケア・スタイリングと注意点

くせ毛は、キューティクルが開きやすく乾燥しやすいので、ドライヤーによる過乾燥に注意しましょう。くせを伸ばそうとスタイリングに集中して髪を乾かしすぎると、逆に広がってまとまりにくくなります。 また、髪内部の湿気を引き寄せるタンパク質がくせ毛をうねらせるので、油性成分を多く含むヘアオイルやヘアミルクで、髪をコーティングするようにスタイリングをするのがおすすめです。シャンプー剤やトリートメント剤は、水性成分と油性成分がバランスよく配合されているものを選ぶと、髪が適度に潤って広がりが抑えられます。

どんな髪質でもヘアケアを工夫すれば、髪はあなたに輝きをもたらす

硬毛、軟毛、直毛、くせ毛、どんな髪にも質感を上手に生かして扱いやすくするヘアケアの方法があります。いままで自分の髪に自信が持てなかった人も、この機会にヘアケアを見直してみませんか? 髪質に合ったヘアスタイルに挑戦するのもよいですね。 BOTANISTでは、理想的な髪の質感に寄り添う5タイプのシャンプー&トリートメントを展開しています。自分の髪に合ったアイテムであこがれの指通りを目指してください。

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