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毎日のヘアケアで美髪に。シャンプー・トリートメントの基本
いつも何気なく使っているシャンプーやトリートメント。具体的な洗い方の前に、まずはそれぞれの役割や適切な使用量について確認しておきましょう。
シャンプーとトリートメント、それぞれの役割と目的
シャンプーについて
シャンプーの役割は、髪と頭皮の汚れを落とすことです。
ヘアオイルやワックス、頭皮の毛穴周りにたまった余分な皮脂などの汚れは、髪のダメージや頭皮のトラブル、ニオイの原因になります。シャンプーは、こういった汚れを落とすことで頭皮と髪を清浄にし、すこやかに保ちます。
トリートメントについて
トリートメントは髪のダメージを補修する成分を含み、髪1本1本をコーティングして艶やかにまとめます。
疑問に思われがちなのが「リンスやコンディショナーとどう違うの?」という点です。リンスやコンディショナーは、髪表面をコーティングしてなめらかな手ざわりに仕上げるヘアケアアイテム。いっぽうトリートメントは髪の内部に浸透して、ダメージを補修したり質感や手ざわりをケアしたりできます。ですから、特にカラーやパーマ、ヘアアイロンなどで髪の傷みが気になる方におすすめ。
うるおいを保つことで乾燥を防ぐ効果も期待できます。
ちなみに、トリートメントには洗い流すインバスタイプ(一般的なトリートメント)と、洗い流さないアウトバスタイプ(アウトバストリートメントと呼ばれるもの)がありますが、この記事では“洗い流すタイプのトリートメント”の使用方法についてお話しします。
髪を洗う際には“シャンプーとトリートメントをセットで”行い、頭皮のすこやかさ、髪の艶やかさをキープしましょう。香りにこだわった製品なら、香りのマスキング効果で気になる頭皮・毛髪のニオイを抑えることもできますよ。
使用量の目安ってどれくらい?
すすぎ残しが発生すると頭皮・髪への刺激になって頭皮環境が悪化することになりますし、過剰な洗浄成分が頭皮に必要な皮脂まで奪ってしまうことに。かといって使用量が少なすぎるのもNGで、泡立ち不足やクレンジング不足を招いたり、仕上がりの質感に差が出たりします。
環境や資源のことにも思いをはせて、皆で適量を使えるといいですね。
「BOTANIST」シリーズの使用量目安
BOTANISTのヘアケアの場合、髪の長さ別の使用量は次のとおり。BOTANISTは髪のお悩みに合わせて複数のタイプがありますが、すべてのタイプ共通です。
- ショートヘア(1〜2プッシュ=3〜6ml)
- ミディアムヘア(2〜3プッシュ=6〜9ml)
- ロングヘア(3〜4プッシュ=9〜12ml)
手順は5STEP。正しいシャンプーのやり方
ブラッシングで髪のからまりをほどく
髪・頭皮ともに乾いた状態で、まずはブラッシングを。
ブラッシングは髪のもつれをほどき、表面に付着したフケ・ホコリなどを落とす効果があります。指通りをよくすることでシャンプー時の摩擦を抑え、泡立ちがアップして汚れも落ちやすくなりますよ。
特に髪が長い人は、いきなり根元からブラッシングするとからまりの原因になってしまうので、髪に負担をかけないよう毛先から少しずつほぐしていきましょう。
40℃くらいのお湯で洗う(予洗い)
シャンプーする前に、お湯で髪の内側、地肌までしっかり濡らします。
まずはお湯だけで頭皮と髪全体を洗う、これを「予洗い」といいます。この予洗いが、シャンプーを使った際にすっきり洗えるかどうかのカギ。髪・頭皮がじゅうぶんに水分に浸っていると、シャンプーの泡立ちもよくなるんです。
お湯の温度は、熱すぎずぬるすぎない「40℃前後」が適切。「シャンプー前はさっと髪を濡らすだけでいいと思っていた」という方が多いのですが、実は2分程度の予洗いで、髪と地肌の汚れのうち約7割は落ちるといわれているんですよ。
泡立てたシャンプーを髪と地肌へ
シャンプーは手のひらでじゅうぶんに泡立ててから使いましょう。
シャンプーを直接髪や地肌につけると、髪全体にゆきわたりにくく、粘度が高い状態ではすすぎ残しやすくなってしまいます。また濡れた髪はとてもデリケートな状態なので、ゴシゴシと摩擦を起こしてしまうとダメージの原因に。泡立ててから頭皮と髪全体になじませるとより均一に泡立ちますし、泡がクッションになって摩擦を防いでくれます。
頭皮をやさしくマッサージするように洗う
爪をたてないよう、指の腹で頭皮をやさしくマッサージするように洗いましょう。髪全体へ泡をゆきわたらせることで、こすったり揉んだりしなくてもじゅうぶん汚れを落とせます。
そして、シャンプーは髪を洗うことはもちろんですが、むしろ頭皮を洗うことが重要です。特に汚れがたまりやすい耳の後ろ、襟足は丁寧に。皮脂や汚れによる毛穴の詰まりを防いで、健やかな頭皮環境を保ちましょう。
洗い方のポイント
2~3分間、しっかり洗い流す
シャンプーのすすぎ残しは頭皮・髪のトラブルの元になることがあります。2~3分かけてシャワーでしっかり洗い流しましょう。
生え際、後頭部、襟足、耳の後ろなどは特に残りやすいのでご注意。じゅうぶんにすすいだら、ぬめり感がなくなったことを確認し、手で絞るようにしてよく水気を取りましょう。
洗い方のポイント
また、ロングヘアの方はすすぐ前に軽く泡を落としておくと時短&節水できます。
手順は4STEP。正しいトリートメントのやり方
しっかり水気を切ってから
シャンプーの後、トリートメントをつける前に髪の水気を切りましょう。
水を切った状態でトリートメントを塗布すると、浸透がよくなり効率的に効果を発揮します。反対に、髪に水気が多いとトリートメントが流れてしまい髪なじみが悪くなってしまうのです。
やり方は手のひらで髪をはさむようにして、根元から毛先に向かって水を切ります。
手で絞るだけでなく、タオルドライすればさらにグッド。タオルドライはこすらずに包み込むように、ぽんぽんと水気を取るのがポイントです。
毛先から上へ、頭皮を避けてなじませていく
手のひらに適量を取ったら、両手を軽くこすり合わせるようして指の間にもトリートメント剤を付けます。
塗布する際は、ダメージが蓄積しやすい毛先からスタート。もみこむようになじませ、頭皮は避けて髪の中間にかけて塗布していきます。
ダメージやパサつきが特に気になる部分は、やさしく丁寧に。髪の根元から塗布するとベタつきの原因になるので、毛先中心のケアを心がけましょう。
また一般的に、トリートメントは毛髪補修する成分や髪をコーティングする成分が入っているものが多く、頭皮に付着すると毛穴詰まりの原因になることがあります。そのため、お使いのトリートメントに特に断り書きがなければ、頭皮は避けて塗布します。
3~5分置いて髪に浸透させる
髪にトリートメントを塗布したら、指を広げ手櫛を通すようにしながら、さらになじませます。目の粗いコームを使うとよりまんべんなくなじませることができますよ。
そしてそのまま3~5分ほど時間を置きます。時間を置く理由は、トリートメント成分を髪の内部にしっかり届けるため。この時、シャワーキャップやホットタオルで髪をカバーすると浸透率がアップします。
ダメージが気になる時のケアポイント
乾燥やパサつきを強く感じるなら、週に1~2度、トリートメントをヘアマスクに置き換えてみましょう。より濃密な成分によるダメージ補修が期待できます。
頭皮から毛先へとシャワーで流す
時間を置いたら、頭皮にシャワーを当てるようにしながら、根元から毛先に向かって余分なぬるつきを感じなくなるまで洗い流します。
特に髪の生え際や耳の後ろ、顔まわりにすすぎ残しがないか意識して。
髪・頭皮のすすぎ残しは乾かした後のべたつきにつながったり、顔まわりは肌あれの原因になったりします。
きしみを感じるほどすすぐのは流しすぎですが、ぬるぬる感はしっかりオフするのが鉄則。ちょうどいい加減を自分の指で体感して、トリートメント・マスターをめざしましょう。
すすぎ方のポイント
洗い流したトリートメントが背中や顔まわりに残っていると、肌トラブルが起こることもあります。お風呂ではシャンプー・トリートメントを先に済ませて、その後、顔や体を洗うという順番がおすすめです。
毎日のヘアケアに。髪悩みで選べる「BOTANIST」のシャンプー・トリートメント
お肌も髪質も人それぞれ。毎日のヘアケアは正しい手順をマスターすることも大切ですが、自分の髪質やお悩み、季節、コンディションに合ったアイテムを選ぶことも大切です。
BOTANISTは「植物と共に生きる=ボタニカルライフスタイル」をコンセプトに、植物成分×テクノロジーの最適なバランスを追求。ヘアケアのスタンダードラインでは、髪のニーズやお悩みに合わせて5つのタイプをご用意しています。
→しっとりまとまる「モイスト」タイプ
・髪がからまりがちの方に
→うるおってさらさら仕上げの「スムース」タイプ
・枝毛・切れ毛をケアしたい方に
→ダメージ補修してなめらかに「ダメージケア」タイプ
・頭皮環境を整えたい方に
→地肌も髪もすっきり健やかに「スカルプクレンズ」タイプ
・ぺたんこ・猫っ毛髪を扱いやすくしたい方に
→ハリ・コシを与える「バウンシーボリューム」タイプ
※ 年齢に応じたお手入れ
毎日の心地よいヘアケアで理想的な髪へ
髪を洗うこともケアすることも、毎日の習慣だからこそ「心地よさ」「お気に入りの仕上がり」「翌朝の感動」があると暮らしがハッピーになりますよね。
今回はシャンプー・トリートメントの基本の方法についておさらいしましたが、ぜひ自分の髪質や状態に合うベストな使い方を見つけて、理想的な髪をめざしてください。