BOTANIST Journal 植物と共に生きる。

BOTANIST journal

LIFESTYLE 11

花のある暮らし「 コニファー」

頬を伝う空気は冷たさを増し、今年もいよいよ12月に。まちを歩けば、煌びやかなイルミネーションが輝き、辺りはクリスマスムード一色となりました。ご家庭内でもクリスマスツリーやクリスマスリースの準備をされている方は多いかもしれません。

コニファーは、クリスマス飾りの素材としてよく用いられるのですが、その理由はご存知でしょうか。冬の時期にも葉を落とすことなく、美しい葉色を保ち続ける、常緑性のコニファー。 実は、「エバーグリーン(永遠に青々とした)」とも表現され、キリスト教の世界では「永遠の命」の象徴として捉えられています。
日本では古くから、真冬でも青々とした葉を茂らせる松を「長寿」と「健康」のシンボルとしてお正月に飾る文化がありますが、それに通ずる部分があるのではないでしょうか。厳しい季節に逞しく繁栄する植物は、西洋と東洋どちらにおいても、人の命と重ねられ、長寿を願う人々にとって尊い存在として、様々な文化に根付いています。 うれしいこと満載のコニファーは、切り枝を水に浸けておくととても長持ちし、乾燥させても楽しめます。シンプルに花瓶に飾るのはもちろん、扱いやすい性質を活かして壁飾りをしつらえたりと、今の季節ならではの飾り方で特別なひと時を演出してみてはいかがでしょうか。

コニファーの愛で方

基本の下準備

・花瓶

花の長さと花瓶の高さの割合は1:1が基本。

・花バサミ

家庭用のハサミでも代用可能。切れ味の良いものを選び、清潔な状態で使いましょう。

・水切り

茎から花全体に水を運ぶ「道管」の通りを良くします。茎に付着したゼリーを洗い流したら、容器にきれいな水を張り、水中で茎の先をハサミで斜めに切り落とします。

・メンテナンス(毎日1回)
水を交換する

道管を詰まらせるバクテリアの繁殖を抑えるために水を清潔に保つのが、花を長持ちさせる秘訣です。

茎の先を切る

切り口を新しくして、水の吸い上げをよくしてあげます。

下部の葉を切り落とす

コニファーの枝には先端から下まで葉がたくさん付いていますが、花瓶に活けて飾る際は水 に浸かる部分の葉を全て切り取ります。 切り取った破片は「簡単リースのつくりかた」で使用しますので、捨てずに取っておきましょう。後に残った細かい葉は、手で摘み取ってきれいにしましょう。

割りを入れる

コニファーを始め、枝ものや茎が太く硬い草花は、「割り」を入れると水揚げがよくなります。コニファーの新しい切り口からはヤニが出ることがあります。手に付着すると取りづらいので、切ったり割りを入れた直後はなるべく切り口の部分に触れないようにしましょう。ヤニが手に付いてしまった場合は、オリーブオイルなどの油を汚れた部分に擦り込んだ後、石鹸で良く洗い流すと効果的です。

花瓶に水を張る

コニファーは水揚げが良いので、花瓶の水は少なめに張ります。ヤニは花瓶を汚してしまうことが あるので、気になる場合は、先に汚れても良い容器に水を張り、しばらく浸けてから花瓶に移すことをおすすめします。

活ける

コニファーは、難しく考えずに口が広めの花瓶にざっくり活けるだけでOK。赤い実ものを手前に添えると、全体が引き締まり、クリスマスムードを演出してくれます。

簡単リースのつくりかた

コニファーはフレッシュの状態で飾るのはもちろんのこと、乾燥させてもしばらくは香りが続き、色も綺麗に残るので、 リースやスワッグにして楽しむのにもうってつけの素材です。 今回は、コニファーと一緒にお届けしたリースベースを使った、簡単リースのつくりかたをご紹介します。

材料を用意する

「コニファーの愛で方」のSTEP1で切り落とした破片を集め、お届けしたリースベースを用意します。赤い実ものも少しあると良いでしょう。コニファーは、人差し指ほどの長さに切りそろえ、下の部分の葉を落としておきます。
※写真はお届けしたリースベースとは異なるものを使用しています。ご了承ください。

リースベースにコニファーを挟む

リースベースの隙間を指で少し押し広げながらコニファーの破片を挟んでいきます。花材の向きを揃えることで、整った形に仕上がります。まずは時計回りに進め、リースベースが3分の1程度コニファーに覆われたら、挟み始めたところから今度は反時計回りにリースの4分の1程覆います。

飾りをつける

コニファーを付け終えたら、同じ要領で分け目の部分にポイントで赤い実を付けます。

完成!

少ない花材で、アシンメトリーなデザインがおしゃれなリースの完成です。お好みで、リボンや松ぼっくりなど、オーナメントを付け足すのもおすすめです。

Produced by BOTANIC
霽れと褻(ハレとケ) “farm to vase” をコンセプトに、良質な花を、最適な流通経路で、誠実な情報と共にお届けしています。花屋で手に入らない旬の花と、その花に関する新聞を毎月お届けする「花と新聞の定期便」を始め、新しい花の楽しみ方を提案します。

ex. flower shop & laboratory 都内に3店舗を構える、花と緑の専門店です。 花屋としてのあたりまえを見つめ直し、極めることで、花屋の新しいスタンダードをつくります。

Lifft 厳選した生産者と提携し、受注後に採花してお届けする、新しい時代の花のサービスです。 新鮮で高品質なブーケを、洗練されたデザインで全国にお届けします。
企画/取材/執筆:株式会社BOTANIC
編集:株式会社I-ne