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寒い季節はシナモンで体を温める!シナモンの使い方を紹介

独特の香りがコーヒーや紅茶とよく合うシナモンは、トーストなど軽食との相性も抜群です。何通りもの楽しみ方ができ、ヨーロッパでは寒い時期の定番ハーブの一種でもあります。 しかし、いざシナモンをひと瓶買ってみても、イマイチ活用方法が分からず、スパイス棚の重鎮と化している、という方は多いのではないでしょうか。 今回は、寒い時期にこそおすすめの、シナモンの活用方法や魅力についてご紹介します。

シナモンの特徴

シナモンが人々に親しまれてきたその歴史は、古く紀元前にまでさかのぼります。紀元前4000年ごろにはエジプトや古代ローマで利用されていた記録が残っており、神話の世界では、フェニックスが蘇るための寝床に用いられた、枝木のひとつであったとされます。 ここでは、古くより人々の暮らしに寄り添ってきたシナモンの特徴について、独特の香りと味の2つの視点からご紹介します。

シナモンの香り

シナモンの特徴は、甘く強い、独特な香りにあります。お菓子や飲み物の香りづけとして活用され、気軽に口にすることのできるスパイスです。 その特徴的な香り成分は、『シンナムアルデヒド』と呼び、シナモンなどニッケイ属の樹皮に含まれる特有のものです。 近年、この成分がインフルエンザ予防の研究に用いられています。既に動物実験による研究結果が発表されており、より幅広い実用性が期待されています。

シナモンの味

ハーブやスパイスとして使用されるシナモンは、樹木の皮部分です。日本産のニッキと混同されることが少なくありませんが、シナモンはスリランカのセイロンニッケイをさすのが一般的です。 ニッキにはない特有の成分(オイゲノール)が含まれることから、ニッキに比べるとマイルドで優しい味をしています。独特の香りと味は、甘い風味のものを引き立ててくれるため、お菓子との相性抜群です。 カレーなどスパイスとしても重宝され、パウダー状にしてフルーツにかけたり、ハーブティーとして愛用されることもあります。

シナモンの利用方法

アップルパイにかけて「シナモンアップルパイ」など、甘い味をより魅力的にしてくれるシナモンは、日本家庭でも日常的にも使いやすいスパイスです。 中国でも古く生薬として活用されてきましたが、厳密には近縁種のシナニッケイであり、成分が若干異なるため、利用するときは注意しましょう。 ここでは、シナモンの具体的な利用方法をご紹介します。ひと瓶買ってみたものの、使いきれずに残っているという方は、こちらを参考にティータイムや食事のお供にしてみてはいかがでしょうか。

①スイーツに

シナモンの活用方法で代表的なものといえば、スイーツとのコラボレーションです。そのままでも美味しいお菓子にシナモンを加えると、甘味が引き立ち、独特の香りで新たな味わいを楽しむことができます。 樹皮を粉状に加工したシナモンパウダーは、スーパーなど身近なお店で手に入れられます。他の特別なアイテムを加えなくても、シナモンパウダーとグラニュー糖があれば、身近な食材がおしゃれなスイーツに早変わりするでしょう。 トーストにかけてシナモントーストにしたり、ヨーグルトにかける楽しみ方もあります。シナモンを入れたインド風のミルクティー、チャイの他、シナモンシュガーを振りかけたクッキーやケーキもおすすめです。 余ったバゲットもカリッと揚げてシナモンシュガーを振りかければ、立派なおやつの完成です。

②ホットワインに

シナモンは、ホットワインに加えるスパイスとしてもおすすめです。ヨーロッパをはじめとする海外では、シナモンを入れたホットワインが食後酒として飲まれています。ホットワインで代表的なものといえば、ドイツのクリスマスマーケットで飲まれている『グリューワイン』ではないでしょうか。 厳しい寒さの中、クリスマスマーケットを楽しむには、シナモンや多くのスパイスを加えたホットワインが欠かせません。温めるためアルコールはほとんど飛んでいます。お酒が苦手な方でも楽しむことができるため、ぜひご家庭でもシナモンでホットワインに挑戦してみてください。 ホットワインを作るときは、シナモンの他にクローブやスターアニスを加えるのが定番です。赤ワインのものが広く知られていますが、白ワインでもホットワインを作ることができ、さっぱりとした味わいを楽しめます。 スパイスで味に変化を持たせるため、ホットワインにするのは安価なワインでも構いません。ご家庭で残った飲みかけのワインを、美味しく活用できる方法でもあります。冬のホームパーティーや家族とのだんらんに、手作りのホットワインはおすすめです。

寒い日はシナモンで温まろう

シナモンがホットワインの定番の材料とされている理由は、シナモンが血行によいといわれているためです。スパイスの多くは、血行を良くしたいときなどに重宝されてきました。 シナモンとともにホットワインの材料に用いられているクローブやスターアニスも、気温の低い環境を耐え抜くために考えられた先人たちの知恵です。 クローブは、シナモンと同じく風味の元でもあるオイゲノールが含まれています。また、スターアニスは香りもシナモンと相性が良く、人によっては「シナモンを凝縮したような濃厚な香り」と感じるでしょう。香りが強いため、ホットワインに加えるときは量に注意してください。 これらを加えたホットワインで、心も体も温まりましょう。お好みでコショウなど他のスパイスやフルーツを加えるのもおすすめです。レモンやオレンジなど柑橘系の他、リンゴもよく合います。 甘味を足したいときは、まろやかで体にも優しいはちみつを入れてみてください。

まとめ

シナモンは特有の香りだけではなく、スパイスとして飲み物や料理の味を引き立てる存在としても愛されています。紀元前より活用されてきた記録があり、現代でも身近で手に入りやすいのが魅力です。 一味違うスイーツを楽しむ他、寒い時期には、温めてアルコールを飛ばしたワインに加えて、ヨーロッパ気分を味わうのもおすすめです。シナモンやその他のスパイスによって体も温まるホットワイン、ぜひ試してみてください。